【2020年MRデバイス徹底比較】HoloLens 2、Magic Leap 1、NrealLightの特長は?

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2020.04.20

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こんにちは。
エム・ソフトの有村です。

NTTドコモが、Magic Leap製のウェアラブルヘッドセット「Magic Leap 1」を5月に発売することを発表しました。昨年にはKDDIも中国のnreal社と戦略的パートナーシップを締結し、MRデバイス「NrealLight」の国内利用向けの対応をサポートすると発表しており、これからの5G時代に向けてMRの取り組みが日本国内でも進んできています。

このように、近年ますます注目を集めるMRデバイスですが、「それぞれの製品の違いや特長がわからない。。。」といった方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、MRデバイスの中でも特に注目されている、

 ・HoloLens 2
 ・Magic Leap 1
 ・NrealLight

の3製品について、比較を行っていきたいと思います。

そもそもMR(複合現実)とは?

そもそもMRという言葉に馴染みのない方もいらっしゃると思うので、簡単に説明します。

MRは、Mixed Reality(複合現実)の略で、簡単にいうとARとVRを組み合わせたような技術のことです。
特殊なカメラやセンサーの付いているヘッドセット、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などを装着することで、現実と仮想の空間を重ね合わせ、現実世界と仮想世界を同時に体験することができます。

例えば現実世界に現れた仮想物体をいろんな角度から見たり、触って動かしたりすることができます。また、VRでは難しい歩き回るといったことも、現実世界をベースにするMRでは実現可能になります。

 

詳しい説明はこちらに載せていますので、合わせてどうぞ。

 

以降では、それぞれの製品の特長を比較していきます。

HoloLens 2

出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens/hardware

MRに最適なツールとして米国マイクロソフト社が開発したシースルー(透過)型と呼ばれるヘッドマウントディスプレイ(HMD)です。より視界が広く、軽量化されたHoloLens2が2019年末に公開され、ビジネス領域でのMR利用の原動力になっています。
日本では、SB(ソフトバンク) C&S 株式会社がHoloLens2の取り扱いを開始したことが話題となっています。

特長:外部機器との接続が不要

他の製品ではMRグラスにPCやスマホ、バッテリーなどを接続するタイプが多いのですが、
HoloLens2はPCや他の機器に接続することなく、ヘッドマウントディスプレイだけで本格的なMR体験を行うことができます。

完全コードレスの為、他製品に比べて移動するときの自由度が高くなります。

特長:両手を自由に使える

HoloLens2は高性能のセンサーにより、両手の指すべての追跡(トラッキング)ができるようになっています。
現状、MRグラスのほとんどはコントローラと併用での操作が基本の為、両手を操作できるというのは非常に強みです。

特長:高画質・広範囲の視覚体験

また、視覚体験の性能の高さも大きな特長です。

前機種と比べて視野角と解像度が2倍になり、よりリアリティのある映像を体験することができます。見えている視界に対し、デジタル合成領域が広くなり、使いやすさが向上しています。

 

HoloLens2は上記のような特徴から、産業用途や業務支援用途向けの利用が期待されています。

ちなみに、エム・ソフトは、「Microsoft Mixed Reality パートナープログラムの認定パートナー」に認定されており、HoloLensを使ったアプリケーションの開発やMRソリューションの提供を行っております。

開発事例として、当社のHoloLens2アプリ「Holospect」のリンクを張りますので、ご興味のある方はこちらもご覧ください。
※Holospectは、空間にデジタル付箋(ピン)をホログラム表示することで、検査箇所を記録・可視化できる点検業務ソリューションです。

Magic Leap 1

 

出典:https://www.magicleap.com/ja-jp

米国Magic Leap社が開発したMRヘッドセットです。複数のセンサーとシースルー型のヘッドセットにより、高度なMR体験を可能にしています。また演算部とバッテリー、コントローラユニットをヘッドセットから分離することで、ヘッドセットの軽量化を実現しています。
日本では、NTTドコモが5Gと組み合わせたMRコンテンツの普及を目指し展開中。

特長:長時間利用しても疲れにくい

Magic Leap 1はヘッドセットがプロセッサ・バッテリー・コントローラと分離しており、軽量化に成功しています。
これにより、装着ストレスが少なく、長時間装着していても疲れにくい仕様となっています。

特長:操作性の高いコントローラ

先述したようにMagic Leap 1はコントローラが搭載されており、片手とコントローラで操作を行います。

コントローラーを使用することで、例えば視界に入っていない範囲の手の動きを読み取るといったことができるようになります。両手を使用するHoloLens 2とはまた異なった操作性の高さを体験することができます。

特長:独自の視覚技術と安定性

Magic Leap社が独自で開発した『デジタルライトフィールド』ディスプレイによって自然の物体が放つ光と映像がシームレスに組み合わさっており、バーチャルのデータをより一層自然に見る体験を実現します。

また、重いデータも安定して表示できるようになっており、高負荷のゲーム等のコンテンツでも安定して利用することができます。

 

Magic Leap 1は産業用途としての利用はもちろん、エンターテインメント系やクリエイティブ系の利用も想定して開発されている為、スポーツ業界・ゲーム業界などでの活用も期待されています。

NrealLight

出典:https://www.nreal.ai/

NrealLightは中国のNreal Ltd.が開発を進めている軽量さと低価格さが特長の次世代MRグラスです。
従来では、高価・高機能が当たり前だったMRグラスを一般消費者にも手の届く価格帯にまで下げたことで、MR市場で新たな需要を生む製品として注目を集めています。2019年5月にKDDI株式会社と戦略的パートナーシップを締結し、日本市場参入を本格化させています。

特長:小型で低価格

何といっても軽いこと、価格が安いことが最大の特長です。
重量で比較すると、HoloLens2が566g、Magic Leap 1(ヘッドセットのみ)が325gなのに対し、NrealLightはわずか88gとなっています。

また、価格も他2製品が日本価格で約20万、30万円以上するのに対し、NrealLightは5万~6万円と、桁が一つ違うほどの安さとなっています。

特長:メガネ・サングラスのようなデザイン

NrealLightは日常での使用を想定しているため、普段装着しても違和感がないよう、私たちが普段かけているメガネやサングラスに近いデザインとなっています。

特長:スマホと接続して使用

一般ユーザ向けのNreal Lightは、スマートフォンと接続して利用するように開発されています。
スマートフォンのカメラ機能などと組み合わせて、様々な体験が可能です。

ユーザーはスマホやタブレットの使用に慣れている人が多い為、親しまれやすいというのも一つのメリットと言えるでしょう。

 

NrealLightは低価格、軽量、小型が最大の強みではありますが、その代わりに他2製品に比べて全体的に性能や機能に制限があります。
この為、一般ユーザが気軽に、日常的にMRを体験できるツールとして期待されています。

各製品の仕様・スペック

最後に参考として、それぞれの製品の仕様・スペックを抜粋して一覧にしてみました。

  Hololens 2 Magic Leap 1 NralLight
製造会社 米国マイクロソフト社 米国Magic Leap社 中国Nral Ltd.
大手販売・取扱パートナー SB(ソフトバンク)C&S NTTドコモ KDDI
価格(端末料金のみ) 3500ドル 2295ドル 499ドル
重量(ヘッドセットのみ) 566G 325G 88G
視野角

水平方向:43度
垂直方向:29度
体格方向:52度

水平方向:40度
垂直方向:30度
体格方向:50度
52度(対角)
解像度 2kピクセル 1280 × 960ピクセル 1080ピクセル
外部機器接続 無(スタンドアロン)
コントローラー 有(スマホでの操作も可)

詳細の使用については各製品ページをご覧ください。

まとめ

以上、MRグラス3製品の特長紹介と比較を行いました。
要点を整理すると、以下のようになります。

HoloLens 2
 ・外部接続機器がなく、移動しやすい
 ・両手を自由に使える
 ・高画質、広範囲の視覚体験ができる
 ・産業用途や業務新向け

Magic Leap 1
 ・長時間利用しても疲れにくい
 ・操作性の高いコントローラ
 ・独自の視覚技術と安定性
 ・産業用途はもちろん、エンタメ、クリエイティブ系でも注目されている

NrealLight
 ・小型で低価格
 ・メガネ・サングラスのようなデザイン
 ・スマホとの接続が可能
 ・手軽にMRを体験できるツールとして期待されている

個人的には、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクグループがそれぞれ別のデバイスを取り扱っているところが興味深いですね。

MR製品はまだ発展途上の技術であり、日々動向が変わっていきます。
今後もMRについての最新情報や動向など、役立つ情報を発信していきますので、引き続きチェックしてみてください。

エム・ソフトでは、MRはもちろん、ARアプリ製品の開発、VRを含めたXRシステム開発に日々取り組んでいます。
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